「U-NEXTと無線LANは相性が悪い」などと思っている人がいたら、読んでみて欲しい記事を書いてみようと思うのだ。
ある日、某NTTから電話がかかって来たのだ。
いわく「有料マルチチャンネルサービスに加入しませんか?」と。
それで色々と話を聞いて、加入してみることにしたのだ。
契約するサービスはU-NEXTで、専用受信機は無償配布で、月額費用は最初の1年間はフルサービス付きで完全無料、次年度からは有料となるが、最小限の契約なら480円/月になるとのこと。
また、接続は宅内ネットワークのハブに専用受信機を接続し、専用受信機とテレビの間はビデオデッキ等と同様に赤白黄色のピンケーブルもしくはHDMIケーブルで接続すれば良いとのこと。
つまり、宅内ネットワークが
[Bフレッツ(VDSL)] — [光対応ルーター] — [ハブ] — [無線LAN親機] ~ [PC]
となっているところに、専用受信機を追加して、
[Bフレッツ(VDSL)] — [光対応ルーター] — [ハブ] — [無線LAN親機] ~ [PC] └— [専用受信機] ~ [テレビ]
とすれば良いとのこと。
それから数日して専用受信機が届いたので、早速LANケーブルとピンケーブルで接続して動作確認ができたのだ。「これでTSUTAYAまで行かなくても古い映画を見たりできるぞ。ムフフ。」などと思っていたのだ。
しかし・・・・
契約しているサービスが4つあって、
- ビデオ
- チャンネル
- USEN
- カラオケ
このうちの「チャンネル」を視聴していると、PCがネットワーク接続できなくなってしまうのだ。
U-NEXTのサポートに質問したところ、
[Bフレッツ(VDSL)] — [光対応ルーター] — [ハブ] — [無線LAN親機] ~ [PC] └———————– [専用受信機] ~ [テレビ]
のように、専用受信機はハブではなくて、光対応ルーターに直接接続しろとのこと。
いまさらそんなことを言われても、テレビはリビングの窓際にあるし、光対応ルーターは玄関のシューズボックスの棚の中にあって、マンションのVDSLの配線の都合上その位置に置くより他ないのだ。もし専用受信機を光対応ルーターに直接接続しようとしたら、玄関からリビングの窓際まで延々とLANケーブルを延ばしてくることになるのだ、天井裏を使った宅内LAN配線が既に敷設されているのにも関わらず。
- 申し込み時には、ハブに接続すれば良いと言っていたのにおかしい。
- 光対応ルーターとテレビは20m以上も離れた場所にあって、その間にLANケーブルを敷設することはできない。
とU-NEXTサポートに対して主張してみたが、
- 申し込み時の説明は知らない。
- 光対応ルーターと専用受信機を直接接続した場合だけ動作保証する。
との無責任な回答しか得られなかったのだ。
そもそも、この仕様だと『光対応ルーターとテレビは至近距離になければならない(さもなければ長いLANケーブルを使って直接接続しなければならない)』という重大な制約があるのに、申し込み時にそのことを説明しないのは絶対におかしいと思われる。
そんな折、ひかりTVと無線LANという記事を見つけたのだ。
それでU-NEXTのサポートに「チャンネルはマルチキャスト配信されているのか?」と質問したら、Yesとの回答が。
今までは安いFONの無線LANルーター(La Fonera)をDD-WRT化したモノを無線LAN親機として使っていたのだが、それにはIPv6マルチキャストをカットするような機能がないので、Atermを買うことにしたのだ。
で、先日入手したのがAtermWR4100Nなのだ。La Foneraと比べると無線PCとLAN内のファイルサーバーとの間のスループットが若干下がった気がしないでもない(というか転送速度計測ツールで測ると明らかに下がっている)が、U-NEXTのあこぎな商売のおかげで発生した不具合を回避できたことが今回の収穫だったと思うのだ。
なんたって、「U-NEXT=USEN=あ○徳業者」なのだから。