三・三・七拍子なのだ。
今はどうだか知らないけど、かつて運動会の応援団は必ず
「いちびょ~~~し」
「ピッ!」「ピッ!」「ピッ!」「ピッ!」
「にびょ~~~し」
「ピッピッ!」「ピッピッ!」「ピッピッ!」「ピッピッ!」
などとやって、最後に
「さんさんななびょ~~~し」
と絶叫した後に、このリズムでピッピカピッピカ笛を吹きながら、日の丸が描かれた扇子を持ちながら舞って(?)いたのだ。
ところで、チリのコピアポの鉱山で起きた落盤事故の報道でよく聞かれた、士気を高揚させるための歌(?)に
「チチチ、レレレ、×××××××(スペイン語に造詣が深くないので不明・・・)」
というのがあったのだ。『チリ万歳』などという意味らしいのだが。
このリズムがまさに三・三・七拍子なのだ。
士気を高めるためのリズムが、地球の真反対で全く同じというところに、何とも不思議な感じがしたのだ。もしかするとこのリズムは地球上で普遍的に存在しているのかもしれない。
なぜこのリズムなのか、考察してみると楽しい。
そもそもなぜ2拍子なのか。それは多分、人間が2本足歩行をしているからだと思われる。仮に人間が3本足歩行するように進化していたら、3拍子の音楽ばかりになっていたと思われるのだ。
そしてなぜ途中に休符があるのか。それは多分、人間が呼吸しているからだと思われる。あるいは吸った息を吐きながら声を出しているからと言えばよいのかもしれない。もし息を吐くときも吸うときも声を出すように進化していたら、休符は必ずしも必要ではなくなるのだ。
最後になぜ3・3・7なのか。2拍子で、息を吸うための休符が必要なら、3・3・3・3でも良いのではないか。これは非常に音楽的な理由でそうなっていないのだ。つまり、音楽では短時間に同じことを繰り返す場合、単なる繰り返しは2回までで、3回目はどこかしら変えなければ聴き手が飽きてしまうという法則(?)があるのだ。(それを逆手にとったミニマル音楽やオスティナートなどというものもあるにはあるけど。そして3回目で飽きるのは普遍的なのかどうかの考察が必要なんだけど・・・・・ごにょごにょ・・・。)
そんなわけで、三・三・七拍子は人類共通の普遍的なリズムだと思われるのだ(独断)。